茄子の輝き

  • 2017.10.12 Thursday
  • 14:22

初めて読んだ滝口悠生さん。新潮社の『茄子の輝き』がとても良かった。
主人公の一人称で時系列バラバラの短編集。食べ物と場所と記憶のモノローグのような。なんとなく読んでいるうちにいつの間にかどっぷりと浸かってしまっている。
先月の大竹昭子『間取りと妄想』に続いて、図書館本だったけれど買って持っていたい本。しかもどちらも装丁も好き。この雰囲気で文庫になればいいなあ。
滝口さんの新刊『高架線』も同じ雰囲気があって気になっている。
* * * * * * *
epi文庫待ちだった、カズオの『忘れられた巨人』。ノーベル賞効果で来るかなと思っていたら、元々今月予定だったというすごいタイミング。それでもさらに5日くらい早まってた!楽しみ!

 

部屋と人

  • 2017.09.21 Thursday
  • 12:31

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一ヶ月くらい本を一冊も読んでいなかったのだけれど、図書館予約本の順番が回って来たので、久しぶりに読書をした。

大竹昭子『間取りと妄想』。

ちょうど、文体も内容も今読みたい気分のものとバッチリあっていて、すらすらと入ってきた。短編集でページ数も200ページくらいで少なめなのがまた読書脳のリハビリには良かったかもしれない。

 

まず間取り図が最初にあって、そして物語が始まってゆくのも楽しい。本の構成だけじゃなくて小説の中でもやはり、部屋があって人が居る。そこには人間関係もあるし、部屋と人とのかかわりもある。

 

* * * * * * * * * *

 

最近また小沢の健二さんがたくさんテレビに出ていて、ファンとしてはとても嬉しいことなのだが、こんなペースでがんがん活動していたら、またヒュっと居なくなってしまうのではないかと不安にもなる。

 

寒いし悲しい

  • 2017.08.03 Thursday
  • 10:10


小さい頃からずっと隣に住んでいた大好きな伯母が先月亡くなり、しばらく実家に帰っていた。
もう悲しくて悲しくて、ふと思い出しては、突然に猛烈に悲しくなる。

おばさんは本もゲームもムーミンも好きで、私が初めて読んだ春樹、『ノルウェイの森』は伯母に借りたものだったし、大人になってからもスティーヴン・キングを借りたり、あと3DSのどうぶつの森の通信もした。

従姉妹に何かおばさんのものを持っていっていいよと言われて、迷った末にムーミンの木の人形にした。ツボ押し器らしいが飾る用に。

そして、相変わらず夏の釧路は涼しいというよりも寒く、滞在中は最高気温が19度の日もあった。もちろんわかっていて長袖カーディガンを用意していたが足りず、部屋着用に持っていったユニクロのリラコも寒くて、なんと上下にヒートテックを着ていた。真夏に。

頓服薬のように

  • 2017.07.15 Saturday
  • 22:30


なんだか、ひとりでいる時に嫌なことばかり考えてしまっている。せめて寝る前には、深く考えずにあっという間にストーリーに入り込めて読後感も悪くない読書がしたいなと。こういう時に頼りになるのは北村薫と新井素子の昔の小説だ。
著作多いし図書館ですぐに借りやすいのも良い。頓服薬のようなありがたい本。

表紙や挿絵が高野文子だったり竹宮恵子だったり、贅沢。
お二人とも基本的にはミステリーとSFだが、いわゆる昔の少女小説的な雰囲気もあるものが特に私にはありがたい。

そして新井素子さんはぬいぐるみがお好きなよう。未読だが、ぬいぐるみ愛あふれるエッセイなどもあるらしいので、読みたいと思う。

北村薫は今回、覆面作家シリーズを読んだが、同じような日常の謎系で2人組のだと、やっぱり「円紫さんと私」が一番かなあ。

SFのことはそれほど。

  • 2017.07.05 Wednesday
  • 22:53

私は北国育ちで冬は部屋でストーブをガンガンたくような寒がりなので、猛暑だとちょっとお祭り気分になる。育った町は夏でも常に涼しいので、25度超えると半ドンになるという都市伝説的なものがあったのだった。

 

* * * * * * * * * *


映画「メッセージ」の原作、ハヤカワ文庫SFのテッド・チャン『あなたの人生の物語』が、とても良かった。
これは短編集で、表題作が映画の原作なのだけれど、他の短編も面白かった!
顔の美しさが判別出来なくなる美醜失認装置を義務化するかどうかの投票を追ったドキュメンタリー風の物語とか、天使が自然災害のように降臨する世界で妻を降臨で亡くした男の話とか。

SFのことはそれほど・・と思っていたのだが、ただ小説の設定が変わっているだけで、そこにある人間模様も心理描写も今の自分にスッと入ってくるし心揺さぶられたりもする。

でも考えてみれば、私は筒井康隆の『パプリカ』とか七瀬シリーズとか大好きだし、川上弘美だってSF的な要素はあるし、なんだ元々好きだったのではないかと思い至る。
 

  • 2017.06.22 Thursday
  • 11:30


札幌の友達が東京に来たので、恒例になりつつある神保町古書店めぐり。

お昼ごはんも食べる約束をしたので、ずっと行きたかったタケウチカレーへ。開店15分前に着いてすんなり一巡目で入れたが、食べ終わって出たら長い行列が。
残念ながら目当ての海カレーがその日はメニューになかったのでキーマカレーにした。野菜いっぱいで嬉しい。おなかもいっぱい。その日夕食も食べられなかったほどだったので、次はごはん少なめにしてもらおう。

食後の古書店めぐりは、だんだん2人の好みの店がわかってきたので、割とスムーズに回れた。
私は最近好きな長谷川潔と浜口陽三の画集か展覧会図録が欲しいと思っていて、事前に神保町の公式サイトのデータベースでどのお店にあるかを調べていたのだが、歩いていると、図録が外のワゴンに出ているところがけっこうあったので、それで思ったよりずっとあっさりと安く手に入ったのだった。
さすがに画集は何千円もしたので買わなかったが、展覧会図録や所蔵品カタログだと五百円前後でもたくさん選べて、とても良い買い物が出来た。
家に帰って消しゴムかけて、今は重曹でにおい取り中。

それと、長谷川潔の版画が、春樹の『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』の表紙に使われていることに、ついこの間気がついたのだった。単行本を持っているのに、書店で文庫版を見るまで全く気が付かず。文庫版の鳥の方が好きなので、文庫も欲しくなった〜。

  • 2017.06.02 Friday
  • 19:23

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金井美恵子の『スクラップ・ギャラリー』で、初めて長谷川潾二郎の猫の絵や静物画を見て、ぜひ実物を観てみたいと思っていたのだが、所蔵が宮城県の美術館だったので機会がないと駄目だなあとあきらめていた。

しかし、NHKの日曜美術館でなんと今ちょうど平塚市美術館の展覧会に来ている!!と知って、いそいそと行って来た。写実絵画の展覧会で、岸田劉生の壺の林檎が載っていない方も観られたし、とてもとても良かった。長谷川潾二郎は、「地味井平造」というペンネームで幻想小説も書いているらしく、これも読んでみたい!

ということで『長谷川りん二郎画文集』が欲しいなあと思っているのだが、今月はコーネリアスの新譜が出るし、新しい「monkey」は春樹も小沢健二も載るし、取捨選択が厳しすぎる。実は川上未映子の春樹インタビューの本もまだ買えていない。はあ。

 

******

 

ぜんぜん話は変わるけれども、先日生命保険の営業の方に玄関先で突然「もしかしておめでたですか!?」と言われて、もうほんと、ダイエットしようと思った・・・。とりあえず有酸素運動・・ジョギング・・。

 

静物画を。

  • 2017.04.24 Monday
  • 22:10



夕ご飯を作らなくてもいい日があったので、重たーい腰を上げてやっと美容室へ行き、その後で東京国立近代美術館の常設展を観に行った。
あんまり調べずに行ったのだけれども、元々観たいと思っていた浜口陽三の版画と岸田劉生の静物画があって、胸がいっぱいになったのちにとてもしんみりと落ち着いた気持ちになった。私は静物画が好きなのかもしれない。

NHKの日曜美術館で見た長谷川利行の絵もあってそれには圧倒されたし、何より浜口陽三と一緒に展示されていた長谷川潔の版画も素晴らしくて、すっかり好きになってしまった。
空いていたので3時間くらいゆっくり観られて、これが世に言う充電ってやつかと。

話は変わるけれど、金井美恵子の『スクラップ・ギャラリー』を読んで心奪われたのが、長谷川潾二郎の猫の絵と静物画で、何だか長谷川だらけだなあと、ふと思った。

おくるもの

  • 2017.03.29 Wednesday
  • 22:01

今月から4ヶ月間は親戚の入学が3人、母親誕生日2人、父親誕生日1人、母の日父の日4人。
・・・の、計10回の怒涛のお祝いギフトまつり。もうすでに色々テンパり気味なうえに、たまに来る実家母からの、こういうのネットで探して買って送って攻撃が重なってしまって、ここのところ心身が低調なのに、さらにわぁあー!ってなっている。

そして私が、幼稚園頃から高校卒業まで3世帯住宅(自分ち・祖父祖母んち・叔父さん叔母さんち)で一つ屋根の下で暮らしていて、今も実家は同じ敷地内という仲の良いおばさんが入院してしまって、心を痛めている。
とても読書の好きな人なので、今までも入院の度に本をおくっていたが、今回は考えても考えても既読のものでは適切なのが思いつかなかった。

本人の好みとかお見舞い本というのもあり、すごく迷ったすえに未読だけど恩田陸の『蜜蜂と遠雷』はどうだろうと考え着いた。とりあえず購入して先に読んでみたら、文章のリーダビリティと胸踊るドキドキする展開に、遅読なうえに今テンパっているはずの私がほぼ一気読みしてしまった。最後の方はおなかいっぱいな感じでちょっと疲れてしまったんだけれど。

複数の語り手から見る(聴く?)ピアノコンクール、音楽の描写。わくわくしながら読めた。
、、ということで、おばさんへの本はこれに決定しました。
おばさんの家は、よくピアノの音がきこえている家だったし今もたぶんそうだし、楽しんで読んでくれたらいいなあ。ほんとうに。

 

 

不惑

  • 2017.03.26 Sunday
  • 22:03
ここのところずーっと頭痛とめまいとダルさと吐き気があって、胃腸薬とロキソニンを飲まないといられない。
気分も鬱々とすることの方が多いし、低気圧とか生理のせいかと思ったけど、毎日だし、きっと諸悪の根源は肩こりにあるような気もする。

順番はいつも倦怠感と頭痛→めまい→吐き気。
めまいもするから読書もつらくて、Kindleの青空文庫をiPhoneの読み上げ機能を使って聴いたりしているが、これはなかなかいいかも。慣れるまでちょっと時間かかるけど、『ドグラマグラ』に関しては、朗読のものより棒読みの読み上げ機能の方がちょうど良かったり笑

とにかく気持ちの沈むことも多くて、40歳だし、そろそろ命の母を飲むべきなのかもしれないと思ってもいる。

全然関係ないけど、鳴戸部屋時代からの相撲ファンの母から稀勢の里の優勝決定戦直後に嬉し泣きの電話がかかって来て、今場所は高安も良かったし、そうとう嬉しかったんだなあと、珍しく私も今日は優しい気持ちになった。

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