ナニカアル

  • 2010.04.27 Tuesday
  • 01:40
JUGEMテーマ:読書

発売して二ヶ月くらいたっているけれど、 
桐野夏生の『ナニカアル』がずっと気になっている。
昨年末のフィガロ読書特集で角田光代がすすめていた林芙美子の
『浮雲』を読みたいなあと思っていたところで『ナニカアル』。
これは、林芙美子が書いたという設定の桐野夏生の小説。
なんだかすごい。
『IN』でも他人が憑依して私小説を書いたのかというくらいの
迫力があったので、これもかなり期待している。
文庫までは待てないので図書館で予約かな〜。

実は最近まで「ナカニアル」だと思ってた。中にある・・。

ナニカアル 浮雲 (新潮文庫)

* * * * * * *

小池昌代の新刊(怪訝山ってすごい題名だなあ)も出るけど、まだ『転生回遊女』を読んでいない。
次読むのはぜったいこれ!って毎度思うのに何故かなかなか読まない本。好きなものを最後に食べる私は、読みたいものもじらして読むプレイ?(笑)

怪訝山 転生回遊女

気持ちはめぐるよどこまでも。

  • 2010.04.26 Monday
  • 21:18
今年になって付き合い始めた彼氏と、それぞれの親に挨拶に行くことにした。
結婚の挨拶じゃないし、とは思っても私が一度結婚したことがあるということ(これは彼がすでに家族みんなに言ってある)に対する反応が心配で、さらに挨拶に行く日は家にご両親とおばあさんとお姉さんがいるというので、ド緊張。

色々覚悟して臨んだが、普通に彼の家族の普段のわいわいとした会話に入れてもらうような感じであっというまに数時間。みんなにぎやかで楽しいすてきな家族だなあと思うも、あとで「ん?私けっきょく何しに行ったんだっけ?」と思うくらいなんにもなく終わる。

ふたりのことに関してはまったく何の話もなく、ちょっと拍子抜けしたけれど、気をつかってそうしてもらったのかしら?とも思う。
しかし、彼自身はこの日、たぶん素で天然に私を紹介するという本来の目的を忘れて普段の家族の休日を過ごしていたのだろうと、私はふんでいる・・。
あとで聞いたら「うわあ、ほんとだ、僕普通にくつろいだだけでなにもしてない!ごめん!!!」と(笑)

でもとりあえず、よかったのかな。
ああ、でもやっぱり気に入ってもらえたのかすんごい不安。

・・・と思っていたら、、、

うちの母がすっかり彼を気に入ってしまい、ちくちくと私に結婚はいつなのか攻撃をはじめる。
まだ付き合って間もないからいくら結婚前提とはいえすぐにはないよ、と言うが、「でも少しは具体的な話はないの?」と食い下がる。
ああ、数ヶ月前まで「ゆきちゃんはもう結婚しないでお母さんとこの家にずっといたら?」って言っていたのに!!

やんわりと受け流しながら納得してもらえるようにしないとなあ。
母と娘はむずかしい。

* * * * * * * *

クウネルの連載では一回も読んだことなかったけれど、久々に最近の川上弘美で読みたいと思った。
これはできれば図書館で借りるよりも買いたいなあ。

お菓子とご本。

  • 2010.04.22 Thursday
  • 00:38
JUGEMテーマ:読書




ちちははが、歌舞伎座さよなら公演ツアーから帰る。
助六で勘三郎のアドリブがおもしろかった〜!と興奮気味。


* * * * * * *

 欲しい本備忘録。3冊。

私、三島由紀夫は純文よりエンタメ系の小説の方を読んでいる。
初の文庫化らしい『お嬢さん』。題名からして楽しげ〜。
婚活女子の話らしい。

待ちに待ったエイミー・ベンダーの文庫化2冊目(だよね?)。
『燃えるスカートの少女』を以前読んだのだけれど、不思議で悲しくてとても良かったので、こちらも気になるところ。
長編はどんな感じなのかしらん。

東直子は短歌をよむ人。勝手に元オリーヴ少女的なイメージ(あれ、古い?森ガールとかの方がいい?)を持っているのだが、どうなのかな。
翻訳家や詩人が書く小説をわりと好きだと思うことが多いので、こちらも気になっている。
これは表紙が酒井駒子でさらに女子な雰囲気。

休日ダイヤ

  • 2010.04.19 Monday
  • 15:17
JUGEMテーマ:読書

 

『1Q84』買いました。
パリ行き欠航につきバタバタしていたためまだ半分しか読んでおらず、
なのでこれからゆっくり読む予定です。
サニーデイの新しいアルバムもちゃんと聴こう。
でもなんとなくキリンジの「2in1」を聴きたい気分だったりもする。
ああ、小確幸!

横切るガブリオレは空の色
カリフラワーのみどり児は僕の街

光の関切って路面をひたす
虹のようなものに体をあずけ

旅行は行けなかったけど、自分には気持ちの拠り所がたくさんあるのだというしあわせ。
もちろん本や音楽以外にも!
ちょっとおおげさ?

話は戻って春樹。
16日に本屋の開店直後に買いにいったのだけれど、
私以外に手に取っている人すら確認できず。
もっと祭り状態なのかと思っていそいそと出かけたのに
完全にひとりでわっしょい。釧路だからなの?
札幌はもっとすごいの?

文芸誌『新潮』5月号は付録に町田康の朗読CD!!!ほしい。
早く買わないともう次の号でちゃうよね。
しかも読んでみたいと思っていたトマス・ピンチョンの特集で
訳者の佐藤氏と、柴田元幸・池澤夏樹の鼎談もある。
あと『文学界』には詠美の短編が〜!

完璧な旅行計画などといったものは存在しない、完璧な絶望が存在しないようにね

  • 2010.04.19 Monday
  • 01:35
・・・と、春樹風に言ってみたものの、要するに、
 火山の一件にて、パリ行きがなくなりました。
うわーん。ばかばかー。

成田発パリ行きが明後日で、まだ欠航は決まっていないのだけれど
前泊のために地元から羽田行きが明日なので、もう今日決めないと間に合わないなと。

今日は滞在予定だったアパートをキャンセル。
キャンセル料が宿泊費100パーセントだったけど、こればかりはしょうがないよね。あとは海外旅行保険の解約。航空券は欠航決まってからの方が手続き楽なのかな。



ああ、スーツケースを片付けるのがむなしい。
でも現地で足止めの人って不安だろうなあ。
しかし、ふせんでいっぱいのるるぶを本棚にしまったり、
友達へお土産のめんつゆとか鮭茶漬けとかを戸棚にしまったりするのも、むなしいなあ。

ユーロの現金、どうすればいいんだべか〜
新生銀行の口座開設も間に合っちゃったっしょやー
と、思わず北海道弁がまるだしに。

でも、いいの。『1Q84』が途中なのでゆっくりじっくり読むの。
そして、いつかまたチャンスがあったらパリに行くの。

海外旅行保険の約款の、航空機遅延欠航の部分を読んでいるときに
「お支払いできない主な場合」って項目で「噴火」ってあって
「噴火って!!」って思っていた数週間前のわたし。
何が起きるかわからんよねえ。ほんと。

カウントダウン

  • 2010.04.13 Tuesday
  • 16:30
 わああ。『1Q84』のブログパーツの「Q」がうごいてる。
カウントダウンって無駄に緊張するなあ。
刊行日が近づくということは、パリ行きも近づくということなので
緊張感5割増しです。うわあ、どうしよう。

先日はパリの友達のお使い。
彼女の実家(同じ高校だから市内)に行って服とかバッグとか靴とかを預かってきました。
リストを見ながら他人のクローゼットをごそごそ(笑)
あとは彼女のお母様から白玉粉や乾燥ひじきなどを預かる。
私のお土産は熱いリクエストにより、キューピーたらこスパソースとか、あんドーナッツとか、カネボウのBBクリームとか。
スカイプとメールで色々打ち合わせられて便利な世の中だね。

* * * * * * * * *

持っていく本は結局文庫4冊。積読消化優先で!

遠い太鼓 (講談社文庫) シュガータイム (中公文庫)

春情蛸の足 (講談社文庫) ねにもつタイプ (ちくま文庫)

『遠い太鼓』は、なぜか今まで読む気が起きなかった。ヨーロッパ滞在記だし、今が読み時かなあと。小川洋子は長編で田辺聖子は短編。あとこないだの日記に書いた岸本さんの『ねにもつタイプ』(これだけ買った)。
『シュガータイム』も『春情蛸の足』も食べ物がたくさん出てくる小説なのだけれど、小川洋子はフレンチトーストやらチョコレートやらハヤシライスやらパウンドケーキやらで、田辺聖子はお好み焼きやらてっちりやらすきやきやら。

わりとバランス(なんの?)のとれた4冊をセレクトできたのではないかと自負しております。
飛行機ではすいすい読めそうな小川洋子と岸本エッセイにして、パリで夜ひとりでゆっくり春樹の分厚いエッセイ。さみしくなったら田辺聖子と岸本佐知子ふたたび。

とか書いてはいるが、毎日部屋でチーズとサラミでワイン飲んだくれてる可能性大です。

愛の幻滅

  • 2010.04.07 Wednesday
  • 01:18
JUGEMテーマ:読書


なんとか資格をひとつ取ったので、いい加減、就職活動をせねば。
パリから帰ってきたら長いモラトリアムはもう終わらせないといけない。
(あ、でも5月6月に小沢くんがあるんだ)
それにしても久しぶりに働くことへの不安がはんぱじゃないのー。
きちんと仕事と環境と人間関係に慣れるまでの数ヶ月間のことを思うと
まだ何も始めてもいないくせにすでに憂鬱なわたし。
しかし、やらねばいつまでも不安は不安のまま何も変わらないのだ!
いい職場が見つかればいいな。

* * * * * * *

愛の幻滅(上) (講談社文庫) 愛の幻滅(下) (講談社文庫)

まだ田辺聖子まつりが続いています。
今までのベストは『愛の幻滅』。
あらすじだけで考えると、なかなか悲しい話なのに
どうしてお聖さんフィルターを通して読むと
こんなにも楽しく温かくしあわせで、いい気持ちになるのだろう。

割りきれない何かが、あとへたえずのこり、それでいて、そんなことを忘れてしまうほど、一瞬一瞬が愉悦にみちていて、生きているのがたのしくなる、生きるというのはこういうことだったのか、と思うような瞬間。

きっとそういう、ぎらぎら光っているナマの幸福感というものは、妥協や矛盾や、優準不断や、消えやらぬわだかまりや、わりきれぬ思いや・・・そういうものが集まって、美しく結晶するものかもしれない。

!!!

わたしは、きっとずうっとこの文章を忘れないだろうなあ。

主人公の目が、冷静なのに誰よりもひとまわりだけ
大きくて広くて温かだから、
読んでいて出てくる人を嫌になれない。
優しい気持ちが波紋のように読んでいる私にまで
響いてくるみたいな印象。

お店の男の子がかいがいしくキビキビと焼いた
いわしをジュッと焼いてスダチをかけて食べたり、
厚揚げを両面さっと焦がして生姜醤油で食べたり、
あと、家でひとり、赤くとろりとしたメノウの器でお酒を
ちょっとだけなめるシーンもすてき。

PR

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< April 2010 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM