心身ともに不調なり。
ちょっとした懸念事項が相乗効果で大きな不安になっているみたい。
ひとつひとつは別の小さな心配なはずなのに、全てがつながっているような気がしちゃう。ほどほどにうまいこと生きていきたいなあ。
翻訳小説が読みたい気分。やっぱり読みづらいけれど、少しずつ噛みしめて達成感と充実感を味わいたい。
今、カズオ・イシグロの『充たされざる者』を読んでいるが、かなり時間がかかっている。
次から次へと横道にそれて迷宮にはまって抜け出せないような読書体験。もちろんどっしりと疲れる。
子供のころにわたしは、「家の近所にいるはずなんだけどどうしても家に帰る道が見つけられない、電話をかけようとしても何故か番号が思い出せない、思い出してもダイヤルを何度も何度も間違えてしまう」
・・というような夢をよく見たのだけれど、まさにそういう感じの小説。
不条理なのに、本人はその不条理さに気が付いていない不思議なもどかしい感覚。
前から気になっていた『料理人』(装丁は前の方が好きだったー)。こないだ有隣堂の文庫カバーが欲しくて羽田で買った。
あと、エマニュエル・ボーヴが気になる。読んだことないけれどおもしろそう。
ニコラ23歳、無職、宿ナシ、疎外感・劣等感・被害妄想…現代人の心の暗部をとびきりの抒情で詠いあげた、ダメ男小説作家ボーヴの傑作長編。
だって。ボーヴは文庫になっていないっぽいので図書館で借りたいリストにいれる。
ダメ男系小説(なんだそれ?)で一番気になるのが『ぼくを創るすべての要素のほんの一部』。かなり面白そう。ブッカー賞最終候補になったとか。