オムレツどんでん返し

  • 2011.02.24 Thursday
  • 20:35
半年経ってようやっと、仕事にも人にも慣れてきたような気がする。たいていのことは、時間がどうにかしてくれるのかな。でもまだまだ決して気は抜けないのだ。謙虚な気持ちとちょっとの度胸。

田辺源氏を読み終わる。登場人物がだれもかれも魅力的。次は薫が主人公の続編を読みたいが、その前に偶然古書店で田辺聖子の「『源氏物語』の男たち」を発見!文庫裏の解説には「二人の主人公にライトをあて、永遠に変わらない男の本質、男の典型を、『源氏物語』で楽しむ」と!これは読みたいよね。

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ずいぶん昔に、小沢健二が何かの雑誌で「伊丹十三のエッセイに出てくるオムレツの作り方がおいしそうで真似して作ったらすごくうまかった」・・というようなことを書いていたのを見て以来、ずっとこころの片隅で読みたい読みたいと思いながらも積極的には探さずにいた。

が、先日偶然これまた古書店でパラっとめくった伊丹十三の『日本世間噺大系』にて「プレーン・オムレツ」なる章を発見。買ってきてとりあえずパラっとそこだけ読む。
確かにおいしそうで、読んでいて焦げたバターの香りさえしてくる。すっかり頭の中でエア・プレーン・オムレツ・・・。



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ストレス解消には、伏線いっぱいの、最後に大どんでん返し!なんていう感じのミステリーがいいような気がして、このミス大賞受賞作の『完全なる首長竜の日』を図書館で借りる。ほんの軽い気持ちで読んだのに、思いのほか面白かった。
どんでん返し自体はさほどびっくりはしなかったけれど、少しずつ食い違ってゆく物語が何度も同じ人によって語られるという違和感が、淡々と話が進むほど募ってくるのにはまった。設定がSFなのに描写は懐かしい雰囲気なのも良かった。
おかげであまり馴染みのないSFが読みたくなったが、何を読めばいいのかしら?


ジャケ買いというかタイトル買い

  • 2011.02.04 Friday
  • 20:33
 本を読むとき、「数行読むごとにもう一度読み返したり確認したりしなければだめ!」という変な強迫観念が抜けないので、調子が悪い時は読むのにすごく時間がかかる。
でも読みたいのにページ多いからとか描写が細かくて難しいから躊躇するのはなんか嫌だし、今年は読みやすいか読みづらいかで本を選ぶのはやめる。
一番その時に読みたいものを読む!

412205379X 図鑑少年 (中公文庫)
大竹 昭子
中央公論新社 2010-10-23

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最近読んだ中で一番良かったのが『図鑑少年』。

先々月(だっけ?)東京へ行ったときに憧れの青山ブックセンターへ行ってジャケ買いしたのだけれど、おもしろかったー。
何気ない日常のようであったのに、いつのまにか少しずれた別の現実に来てしまっているような、怖さもありうつくしさもある短い話がたくさん。もろ好みの本だった。
文庫で買ったが、写真もたくさんだったし単行本を買っても良かったかもー。

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初めての青山ブックセンターはほんとうにわくわくした。
10分くらいで欲しい本がぶわっと増える。

地元にある大型書店は、最近、分類も置き方もめちゃくちゃでなんだか本が好きで売りたい人が売り場を作っている感じがしないし、新刊の並べ方も適当にみえるし、平台もいつも同じですぐ飽きてしまう。
・・かと言っておまえがやってみろと言われても思いっきり趣味にはしってしまうからダメなんだろうけどさ。

あ、でもこないだ小さい古本屋で50円くらいの昔の文庫をどっさり買った!
今度記事にしよう。

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4101175144 新源氏物語 (上) (新潮文庫)
田辺 聖子
新潮社 1984-05

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今、田辺聖子の『新源氏物語』にはまっている。光源氏はただの遊び人の変態なのかと思っていたが、そうじゃなくて純粋に「女の人」を愛してやまない人なのだなあと思って憎めない。だから源氏はモテるのだね。もしかしてこれもお聖さんの力?

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