青空は不吉

  • 2016.07.25 Monday
  • 09:31

最近長く電車に乗ることが多かった分、文庫を多めに読んだ。
田辺聖子の『おちくぼ姫』と北欧ミステリーの『偽りの楽園』は、ほぼ電車の中で読み終えた。どちらも読みやすいうえに続きが気になってどんどんすすむから、自分にとっての電車読書にはぴったりだったなあ。

しかし何よりミルハウザーの『エドウィン・マルハウス』のすごさ!!

単行本は迷って結局買わずじまいだったので、この度の文庫化をきっかけに読んでみた。長いからどうかなと思ったけど、あっという間にはまってしまう。

さびれた遊園地とか雑貨屋とかの細かい描写がたまらなく良くて、でも読み進めていくうちにその描写の隙間に不穏さが見えてくる。キラキラしたものと不穏さが決して裏表ではなく、同時に同じ熱量で存在している感じがすごい。特に最後の方の澄んだ青空の不吉さには鳥肌がたった。

 

レモンケーキの独特なさびしさ

  • 2016.05.30 Monday
  • 11:46
エイミー・ベンダーの新刊が出た!
『レモンケーキの独特なさびしさ』という、とても魅力的な題名。面白そう。
でも装丁は原書の方がすきだなあ・・。

今月はスティーブン・ミルハウザーの新刊も出ているし、でも自分の中に数年に一度やって来る田辺聖子まつりの気配もあったりする。

実はいま通っている歯医者さんのビルに大きめのブックオフが入っていて、ついつい寄ってしまう。もう何年もブックオフは行ってなかったのだけど、行くとやっぱり楽しい!文庫で今の装丁と違うのとか見つけると欲しくなっちゃったりね・・。そういうのはもうやめて、純粋に読書を楽しもうと決めたはずだったのに、やっぱりだめだわね。

たべるのがおそい

  • 2016.04.28 Thursday
  • 10:00
「たべるのがおそい」という新しい文芸誌に、『こちらあみ子』の今村夏子さんの小説が掲載されているとのことで、電車にのって大きな書店に偵察に行く。
文芸誌のところにも新刊コーナーにもなく、探して探してやっと詩歌のコーナーで発見。確かに短歌も載っているけど。
紙質もすごくいいし装丁もいいし、これは買おうと思っていたところに、未読だった未映子はんの『愛の夢とか』のサイン文庫を見かけてしまって、結局サイン本を優先して買ってしまった・・。ミーハー。
たべおそ、来月買います。

* * * * * * * * * *

たまたま見たヤフーのつぶやきランキング(?)の一位にラーメンズの文字が!どうやら次回の小林賢太郎TVのゲストが片桐氏とのことで、嬉しいけど、やっぱりラーメンズとしての公演を見たいなあ・・。もうTOWERから七年も経つのかー。
 
穂村 弘,今村 夏子,ケリー ルース,円城 塔,大森 静佳,木下 龍也,日下 三蔵,佐藤 弓生,瀧井 朝世,米光 一成,藤野 可織,イ シンジョ,西崎 憲,堂園 昌彦,服部 真里子,平岡 直子
書肆侃侃房

リズムとボイス

  • 2016.03.04 Friday
  • 20:05

東京国際文芸フェスティバルの、川上未映子さんとイーユン・リーさんのお話を聴きに行った。
もう、生のみえこはんは素敵だったし、お話も良かったし、でも何よりもリーさんの英語での朗読が本当に本当に良かった。
シンプルだけれども心に残る文体の小説は日本語で読んでもそうだけれど、リーさんが英語で読んだテキストは綺麗な一定のリズムがあって、私は英語があまりわからないにもかかわらず先に翻訳を頭に入れてから聴いたせいもあって、すごくしっくりと響いた。感動するってこういうことなんだなあ。

朗読以外のお二人の話も、すごく興味深かった。母国語で書くことについてとか、翻訳と文体やリズムついての関係性とか孤独についてとか。

帰りにリーさんのサイン本を買おうと思ったのだが、未読のものはもう全部売り切れていたので我慢。
でもこんなに素晴らしいイベントが無料ってすごいなあとしみじみ。

まるかじり

  • 2015.11.12 Thursday
  • 19:53
部屋の中が寒い。外に出たら汗ばむくらいなのに。部屋ではユニクロの極暖ヒートテックに起毛のパーカー着てひざ掛けにくるまっている。

* * * * * * * *

今月は一週間くらいかけて実家のはしごで北海道滞在の予定があるのだが、ちょうど図書館で何ヶ月も待った本の順番が回ってきそうでドキドキしている。もしタイミング悪かったらもう一度予約しなおしかあ・・。

でもまた欲しい本どっさり。
川上未映子の長編新刊と、COYOTEの新しい号。
みえこさんのはABCにあったサイン本狙ってたんだけど、入荷情報の五日後くらいに電話したらもう在庫切れ。装丁も可愛らしいので、ぜひ購入したいなとは思っているんだけど、図書館か文庫まで待つか、うーんどうしよう。
COYOTEは特集が「平松洋子 本のまるかじり」!!!
平松洋子+小川洋子+東海林さだおというかなり美味しそうな本の予感。これは雑誌だから、購入しないと読めなくなるかもしれない・・。
それと、本は買うけどあまり読まない夫氏がめずらしく一気読みした『犯罪』のフェルディナント・フォン・シーラッハの新刊『カールの降誕祭』もかなり面白そう。これは夫氏へのプレゼントという言い訳で買おうかなとか思ったり・・・。毎日の取捨選択が難しい。
 
フェルディナント・フォン・シーラッハ
東京創元社

スパカツ

  • 2015.10.21 Wednesday
  • 14:35
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先週のlakaguの岸本さんと津村さんの対談イベント、本当に楽しかった!
司会者なしでお二人で話をしているのを聞くっていう感じだったんだけど、だからこそ面白かったのかも。
小説の話もよかったけど、そこからどんどんそれて行った話もすごく面白くてたくさん笑った。

中でも興奮したのは自分にとって身近だったスパカツとアイスホッケーの話。
スパカツはミートソースの上にトンカツが乗っているというB級グルメで、津村さんの小説(私は未読ですがたぶん『ワーカーズ・ダイジェスト』)にでてくる。
実はスパカツは釧路市民のソウルフードで、鉄板皿の上で極太スパゲティがじゅうじゅう・・というよりも油ハネでバチバチしていて、その上にとんかつ、ミートソースがかかっているもの。携帯に写真あるか探したけど残念ながらなかったー。
・・・書いているうちに食べたくなってきた。

アイスホッケーはNHLの話だったけど、釧路ではアジアリーグをわりと見ていたので反省部屋の話とかファイターの話とか楽しかった。

すべては漂っている。

  • 2015.10.14 Wednesday
  • 09:38
『エヴリシング・フロウズ』を読んだ。中学生の話だからなんとなく読んでなかったんだけど、本当に読んでよかった!
津村さんの本はとても読み心地がいいので、読み終わるのがいやだなあと思う。続きが早く読みたいっていう感じではなく、この世界にまだ入っていたいという方が強い。なんだろう?登場人物の魅力とか固有名詞いっぱいの描写などの波長が自分に合っているのかもしれない。
題名もティーンエイジファンクラブの曲名だし、自分の好きだと思っているものが固有名詞として出てくると嬉しい。

登場人物も全員に共感なんてできないし好感も持てないというか嫌なやつだとしか思えない人もいるんだけど、なんだかみんなをずっと見守っていたいような気持ちになる。
人物と人物の距離感がいいし、作者と人物の距離感もすごくいいと思う。
JUGEMテーマ:読書

 

夏の葬列

  • 2015.09.13 Sunday
  • 00:03
最近手がしびれる。両手だから脳外科系ではないと思うんだけど。
思いあたるのはスーパーに買い物に行く際にダイエットと思ってカート使わないでかごだけで店内グルグル30分くらい回って、帰りは両ひじにでっかい袋ぶらさげげて15分ぐらい歩いて帰ること。
こうなったらガラガラ買うか。

* * * * * * * *

買いたい本が多すぎて、選べなくて結局買えていない。今までだったら即購入レベルの本でも、図書館で借りてみて、手元に置いておきたいと思ったら買うようにするべきか。譲れないボーダーラインが下がってゆく〜。

春樹はもちろん買うんだけど、最寄の書店に在庫がなくて白目むいた。きのくにや行かなきゃだめかなー。まだ初版あるかなー。
ここ数ヶ月でカズオ・イシグロ→イー・ユンリ→ミランダ・ジュライと続々出ていて、そのせめぎあいの中で今月末刊行の山川方夫がくいこんで来たところ。

山川方夫といえば『夏の葬列』。小学校の国語の教科書の中でも強烈に面白かったよね!?いわゆる「純文学」的な文章と描写の中で味わえるどんでん返しミステリのカタルシスを小学生で知ったときのことはいまだに忘れられない。
 

本とおでかけ

  • 2015.08.10 Monday
  • 14:12
9月号のCREA、特集は「本とおでかけ。」
はるきの書き下ろしエッセイも載っていたので、即買いした。
まだ勿体無くてパラ読みしかしてない。

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ところで私は、札幌時代の移動は主に自転車で、地下鉄もたまに乗ったけど移動時間少なかったし、釧路時代は完全に車移動のみだったので、今は電車で読書が嬉しい。電車乗る時のために読みたい文庫も常に用意しておく。そのために(という言い訳をして)、たまたまD&DEPARTMENTで見かけたminaの柄の和紙のブックカバーも買ってしまった!!

* * * * * * * *

最近ついに田辺聖子の源氏物語、宇治編を読み始めた。やっぱり相関図書きながら読んでます。じゃないとわかんなくなるよね・・。
たぶん読んでいるうちに図書館予約のガイブン数冊の順番が回ってきそう。

* * * * * * * *

それにしても、私はやっぱり「おでかけ」用に本を選ぶっていうより、おでかけする時にちょうど読みかけの文庫本があれば、その中から残りページと移動時間とを相談しながら選ぶ。読みかけ文庫がなければ、単にその時読みたい文庫を選んでいる気がする。なので、行き先に合わせてっていうよりも、そこに行く時の気分も含めてただその時読みたい本を選ぶだけなんだろうなあ・・。
リゾートだろうが実家に帰省だろうが、結局はその時読みたいのを読むのが一番私には合っている。
 

たんぽぽのお酒とサラダ

  • 2015.05.28 Thursday
  • 13:30
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現代美術館の帰りに、せっかく清澄白河へ来たのでコーヒー・・じゃなくて古本屋へ。お店の前の200円ワゴンでこの装丁の『たんぽぽのお酒』を見かけて思わず買ってしまった!

それと、近所の書店の長田弘追悼コーナーにてハルキ文庫の『長田弘詩集』をパラパラ読んだところ、「こ、これは、かなりすきだ!」とすぐ思ってあわてて立読みをやめた。家に帰って心を落ち着けてから次の日に購入。毎日ちょっとずつ読む。
「たんぽぽのお酒」ならぬ「たんぽぽのサラダ」という詩があったり。
なんと料理の詩ばかり入った『食卓一期一会』という詩集もあるとのこと。ぜひ読んでみたい。


 

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